緑茶を飲む人は長生きする?大規模研究のデータとは
日本人なら馴染み深い緑茶。「体に良い」と言われ続けてきましたが、実際に長寿と関係するという大規模な研究データがあります。三碧 雑草くんです。今回は緑茶と健康寿命の関係を調べた2つの研究を紹介します。
40,000人以上を追跡した研究(Kuriyama 2006)
Kuriyama S, et al. (2006). “Green tea consumption and mortality due to cardiovascular disease, cancer, and all causes in Japan.” JAMA, 296(10), 1255–1265.
東北大学の栗山進一教授らのチームは、宮城県に住む40〜79歳の成人40,530名を2003年まで(最長11年間)追跡したコホート研究を実施しました。緑茶の摂取量と死亡リスクの関係を分析した結果:
- 1日5杯以上飲む群は1杯未満の群に比べて全死亡リスクが約26%低かった(女性)
- 心血管疾患による死亡リスクが有意に低下(男女ともに)
- がん死亡率については有意な関連は観察されなかった
研究者らは喫煙・飲酒・BMI・食習慣などの交絡因子を調整した上でも関連が維持されたと述べています。
脳卒中リスクとの関係(Mineharu 2011)
Mineharu Y, et al. (2011). “Coffee, green tea, black tea and oolong tea consumption and risk of mortality from cardiovascular disease in Japanese men and women.” Journal of Epidemiology & Community Health, 65(3), 230–240.
日本の多目的コホート研究(JACC Study)のデータを用いた分析では、緑茶を毎日飲む群は脳血管疾患・心臓病による死亡リスクが低い傾向が観察されました。コーヒーとの比較でも、緑茶の方が女性での心血管死亡リスクとの関連が強かった結果が示されています。
カテキンのメカニズム
緑茶に豊富なカテキン(特にEGCG)は、抗酸化作用・抗炎症作用・血管内皮機能の改善・LDLコレステロール低下への関与が実験的に示されています。ただし観察研究の結果をカテキンの直接作用に帰着させることには慎重な解釈が必要です。
母の日に「健康」を贈るなら
良質な日本茶のギフトセットは、健康意識が高い方へのプレゼントとして喜ばれます。
まとめ
- 1日5杯以上の緑茶飲用は全死亡リスク・心血管死亡リスクの低下と関連(Kuriyama 2006)
- 心血管死亡との関連はMineharu 2011でも確認されている
- 観察研究のため「飲めば確実に長生きする」とは言えないが、日常的な習慣として取り入れやすい
毎日の緑茶習慣は、健康寿命を支える可能性がある選択の一つです。今年の母の日は、上質なお茶を贈って一緒にひと息ついてみてはいかがでしょう。
