お花のプレゼントは本当に人を幸せにする?研究が示すこと
母の日が近づくと「何を贈ろう」と悩みますよね。定番の花束は「なんとなく」選ばれがちですが、実は科学的な根拠があるかもしれません。三碧 雑草くんです。今回は花と幸福感の関係を調べた研究を紹介します。
花は感情状態を改善する(Haviland-Jones 2005)
Haviland-Jones J, et al. (2005). “An Environmental Approach to Positive Emotion: Flowers.” Evolutionary Psychology, 3(1), 104–132.
Rutgers大学の研究チームは、3つの実験を通じて花が感情に与える影響を調べました。実験1では、中高年女性に花・果物かご・キャンドルのいずれかを贈り、感情状態を測定。花を贈られたグループは他のグループと比べて強いポジティブ感情(デュシェンヌスマイル)を示しました。実験2・3でも、花の存在が見知らぬ人への社会的行動(会話の開始・接近行動)を促す傾向が観察されました。
病院での回復に花が与える影響(Park & Mattson 2009)
Park SH & Mattson RH. (2009). “Ornamental indoor plants in hospital rooms enhanced health outcomes of patients recovering from surgery.” Journal of Alternative and Complementary Medicine, 15(9), 975–980.
Kansas State大学の研究では、手術後の患者90名を「病室に植物・花あり」「なし」の2グループに分けて回復状況を比較しました。植物・花があるグループは、痛み・不安・疲労感が低く、血圧・心拍数も低い傾向が観察されました。また退院後のポジティブな感情も高い傾向でした。
なぜ花は感情に良い影響を与えるのか
Haviland-Jonesらは進化的な観点から「花は果実・食物の予告シグナルとして人間の情動システムに組み込まれた可能性がある」と仮説を立てています。また色彩心理学的にも、鮮やかな色・自然の曲線が副交感神経を刺激するとする説があります。
母の日の花ギフト、どう選ぶ?
研究では特定の花の種類が指定されているわけではありませんが、受け取る人の好みや色への好みを考慮するのが大切です。花束を贈る場合は、手渡しとメッセージカードを添えることで効果が増すでしょう。
まとめ
- 花を贈られることで強いポジティブ感情・社会的行動の促進が観察されている(Haviland-Jones 2005)
- 入院患者でも花・植物のある環境は痛み・不安の低下と関連(Park & Mattson 2009)
- 花ギフトは「なんとなく定番」ではなく、感情面での根拠がある選択
今年の母の日、科学的な裏付けもある花束を贈ってみてはいかがでしょう。きっとお母さんも笑顔になってくれると思います。
