マッサージって科学的に効果はある?論文3本で確認
「マッサージで肩こりが楽になった」「疲れがとれた」という体感はよく聞きますが、科学的にどこまで根拠があるのでしょうか?三碧 雑草くんです。今回はマッサージの効果を調べた3つの研究を紹介します。
術後疼痛へのマッサージ効果(Kaye 2008)
Kaye AD, et al. (2008). “The effect of deep-tissue massage therapy on blood pressure and heart rate.” Journal of Alternative and Complementary Medicine, 14(2), 125–128.
この研究では、深部組織マッサージを受けた成人263名を対象に、血圧・心拍数への影響を測定しました。セッション後には収縮期血圧・拡張期血圧・心拍数が有意に低下していました。セッションを重ねるごとに効果が累積する傾向も観察されました。
マッサージとストレス・痛み(Field 2005)
Field T. (2005). “Massage Therapy.” Medical Clinics of North America, 89(2), 1282–1298.
マイアミ大学のTiffany Field博士(タッチ研究所所長)によるこのレビューでは、多くの無作為化比較試験のデータをまとめています。主な知見:
- コルチゾール(ストレスホルモン)の低下
- セロトニン・ドーパミンの上昇
- 慢性腰痛・首・肩の痛みの軽減
- 不安・抑うつ症状の改善
これらの効果は子ども・成人・高齢者など幅広い対象で観察されているとされています。
腰痛へのマッサージ(Furlan 2015 コクランレビュー)
Furlan AD, et al. (2015). “Massage for low-back pain.” Cochrane Database of Systematic Reviews, 2015(9), CD001929.
コクランレビューは医療分野で最も信頼性が高いとされる系統的レビューです。このレビューでは、マッサージが短期的な腰痛の改善に他の対照群と比較して有益である証拠があるとしています。ただし「中程度の証拠の質」であり、長期的な有効性は不明確と述べています。
マッサージが効く理由
物理的な筋肉の緊張緩和・血流改善に加えて、タッチによるオキシトシン分泌・副交感神経優位への切り替えが複合的に働くと考えられています。
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まとめ
- 深部組織マッサージは血圧・心拍数を有意に低下させる(Kaye 2008)
- マッサージはコルチゾール低下・セロトニン上昇・痛み・不安改善と関連する(Field 2005)
- 腰痛への短期的改善にはコクランレビューレベルの証拠がある(Furlan 2015)
- 長期効果はまだ証拠が不十分な部分もある
日々頑張っているお母さんに「本当に疲れをとってもらえる」プレゼントとして、マッサージ体験は科学的にも意味のある選択かもしれません。
